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とちとこReport vol.2

今回のレポートでは、東明館の総合選択制のシステムや課外授業に関する紹介をさせていただきます。学校Ver3.0への第一歩となる課外授業、課外登録する生徒が多く、生徒の主体性や時代に合わせて講座を立ち上げ、授業展開を行っています。ぜひご覧ください♫


東明館発「総合選択制システム」

東明館の総合選択制についてご紹介いたします。
東明館高等学校では、従来のコース制から脱却し、より生徒が自律した学びを提供するために、新たに総合選択制を導入しています。この総合選択制では、各生徒が自分自身の将来の目標や夢を具体的に見据えて、その目標に最適な科目を選択することが可能です。同じ科目でも一般受験に対応した学びから探究型の実践的な学び、異文化理解などの国際系の学びまで、幅広い選択肢があります。

東明館の時間割


  これまでの東明館は、火曜日と木曜日が7限授業、土曜日が4限授業でしたが、2023年度より、東明館の新高校1年生からは、時間割が月曜~金曜の5日間6限授業となります。そうすることで授業料を42,000円から33,000円に値下げすることができました。学び方のスタイルに合わせてハウスが分かれるので、ハウスによっては独自の必修科目があります。具体的には「デザイン思考」「探究入門」「Global Study」「起業家精神」などです。

授業選択の例

 また、空いた7限目と土曜日を有効活用するために、1コマ1,000円(月額)で受験対策などの演習授業やCreativity With AI、リーダーシップ養成講座、ESD(Education For Sustainable Development)入門、観察力育成講座などを用意しています。全て埋めても、従来の42,000円までとなり主体的に時間を有効活用できるように設定をしています。
今回は、この特色的な課外授業について紹介したいと思います!

Creativity With AI

Creativity With AIの授業での様子

 この授業は、校長の神野 元基さんが開講した課外授業です。
生成系AI(ChatGPTなど)を使って、AIのイケてる使い方を生徒たちに伝えながら、最終的には、生徒のCreativityを育てています。

生成系AIは、使用者の発想力や想像力、社会課題の当事者意識がなければ、何に使用していいかわからず生成系AIの本来の力を発揮できないものです。逆に、上記の力や当事者意識があれば、無限大に力を発揮し様々なものを効率化・最適化してくれます。

 これからの社会は、より年齢に関係なく強い意志や行動力があれば、あらゆることを変えられる時代になります。それを高校生のうちから体験し、経験値に昇華していくことで、数年の間に未来社会を変革していく若い人材が増えていくと考えられます。そういったSociety5.0に対応した学校Ver3.0の一角をこの課外授業で校長自ら体現しています。

リーダーシップ養成講座

この課外授業は、認定NPO法人テラルネッサンスと、元ラグビー日本代表キャプテンであり、HiRAKUの経営者でもある廣瀬俊朗さんが共同で主催するリーダーシップ養成講座です。この講座では、ルールメイキングやリーダーシップ・フォロワーシップを育むような授業を展開します。

今回は、最初の授業として、5月20日に廣瀬俊朗さんによるワークショップが開かれました。体育館で行われたワークショップでは、まず生徒たちに床に置かれたラグビーボールをただ奪ってゴールに運ぶというゲームを体験させました。その後、生徒たちに安全に楽しめるルールを作るよう促し、「滑り込みやタックルは禁止」「ボールを持つ時間は5秒」などのルールを生徒たちが自分たちで決め、ゲームを行いました。生徒たちは巧みにパスをつないでゴールに運び、ルールのもとでのゲームの楽しさを感じ取っていました。最後に「ほかの人の息づかいを感じながら何かを決めていくのが大事です」と廣瀬さんは、リーダーの心がけやルールメイキングについて、話をしていました。

ESD入門(Education for Sustainable Development)


この課外授業では生徒たちにSDGsの内容を理解し、それを身近なところから少しでも改善・解決するための方法などを考え、地球市民としての資質を育てています。「ESD入門」では、まず持続可能性とは何か、なぜそれが重要なのかについて学びます。それは単に環境問題だけではなく、社会経済的な要素、倫理、公正さ、文化的多様性なども含んでいます。生徒たちは、これらの要素がどのように相互に影響を与え、私たちの未来を形成しているかについて学んでいきます。

観察力育成講座


自分自身の課題や目標を的確に自己決定するために、ものごとを正確に理解する具体的な手立てを養うことを目的とします。
(1)感情の理解・可視化・分析
(2)環境の観察
(3)対話型鑑賞を通した他者理解
(4)自身の興味関心を知るために、あえて興味関心がないものと向き合う

といったことを、ワークショップを通して学んでいきます。生きていく上で最も身近でダイナミックに変化していく素材は他ならぬ「自分」です。「自分」の観察から始まり、自己決定しながらマネジメントする力を育てていきます。

演習系の課外授業

現代文演習
模擬試験の過去問や問題集のコピー等を使用して問題演習・解説を行い、大学入試に向けて現代文についての読解力や問題対応力を養います。

古典演習
模擬試験の過去問や問題集のコピー等を使用して問題演習・解説を行い、大学入試に向けて古典分野(古文・漢文)についての読解力や問題対応力を養います。

数学演習
数ⅠAの単元で授業で扱えない問題など+αのことをします。

英語演習
参加生徒のニーズによって、外国語検定試験対策や、前期正課学修内容の復習を行います。また、できる限り毎日英語に触れる時間を確保するために副教材等を活用した学びを提供します。

リスニング
この演習では、より多くの英語に触れることで、リスニング力を高めます。

Online英会話
オンライン英会話アプリを用い、リスニングやスピーキングの実践的な英語力を身につけるための時間を確保します。家庭学習でも活用できます。

このように、生徒のWell-Beingを実現するため、
自律・自走する力
相互承認する力
創造する力
を養う学校づくりを徹底して行っていきます。
特に今回ご紹介した制度や課外授業は、「言われたことをちゃんとやる人」ではなく、「自分で考え、自分で納得して意思決定する人」を育てていくための自己決定の機会や、主体的に自ら学びに向き合っていく選択の機会です。自分で決定することについては、責任をもって取り組もうとします。そうやって成長をしていけるようサポートしています。自己決定がいかに大事かについては、下の資料をご覧ください。


次回は、授業の様子を紹介していきますのでぜひお楽しみに!


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